先日9月のFP技能検定試験が終了しましたね。
今回試験を受験された方は模範解答などで自分の結果がある程度判明しているはずですよね。
FP2級に合格した方やAFPの認定資格を取得した方は二通りの方向に分かれます。
ひとまず資格試験は一段落する方。
更にスキルアップを目指す方。
それぞれいるはずですよね。
先日後者の方に向けてこんなツイートをしました。
FP2級技能士・AFPが次に狙える資格
・CFP/1級FP技能士
・年金検定2級
・相続検定2級
・DCプランナー
・投資診断士全てFP2級/AFPまでで学習した知識をより深く専門的に学習する資格。
ここから派生すれば税理士や社労士まで狙える。
深く専門的に学習することで仕事に活きる。#FP2級#AFP— YTA@行政書士×FP×ブロガー (@ytatytatyuta98) September 14, 2020
上記はFP2級技能士やAFPの方が資格取得の知識を活かすことが出来る資格です。
深掘りして紹介します。
記事の内容は下記のとおりです。
最もおすすめな資格
2番目におすすめな資格
3番目におすすめな資格
4番目におすすめな資格
5番目におすすめな資格
目次
FP2級技能士・AFPが次に狙うおすすめ資格5選!

おすすめ基準や重視するポイント
おすすめの基準は下記のとおりです。
- FP試験で勉強した知識を活かして自身がスキルアップ出来る資格
- FPよりも範囲が狭く深い専門的な知識の積上げ
- 比較的合格率が低くなく合格しやすい資格
重視するポイントは下記のとおりです。
- FP資格を持ちながら専門分野の強みが活かせる資格
- FP資格から更に難関資格へのスキルアップが狙える資格
おすすめする理由
おすすめする理由は筆者が挑戦した経験がある。
または今後挑戦したいと考えている試験だからです。
筆者はAFP取得後に投資診断士を取得しました。
そして相続検定2級も取得を目指しましたが試験が延期になり諦めました。
最もおすすめな資格

最もおすすめな資格はCFP・1級FP技能士です。
FP2級やAFP取得後の最もスタンダードなスキルアップなルートです。
FP2級の試験で勉強した知識が使いやすい試験です。
当然FP2級の試験より難しいです。
ただし合格率的にはそこまで低くないです。
合格率は下表のとおりです。
参照:日本FP協会HP https://www.jafp.or.jp/aim/cfp/cfp_exam/cfp_result/
CFPを受験するには
CFPの受験には下記要件のどちらかに該当する必要があります。
- AFP認定者であること
- 所定の大学院で単位を取得すること
試験概要
試験は6科目です。
- 金融資産運用設計
- 不動産運用設計
- ライフプランニング・リタイヤメントプランニング
- リスクと保険
- タックスプランニング
- 相続・事業継承設計
6科目全ての試験に合格する必要があります。
ただし1科目ずつの受験も可能です。
1科目ずつの受験でも6科目が合格になれば合格者となります。
科目合格の有効期限も特にないです。
しかしAFPの認定資格がなくなると失効します。
CFP認定者になるには
CFP認定者になるには下記条件が必要です。
- AFP認定者である
- CFP試験6科目が合格
- CFPエントリー研修の受講・修了
- 3年間の実務経験
3年間の実務経験は「みなし実務研修」を受講すると実務経験に充当できます。
上記をクリアすると登録申請が出来ます。
CFP認定者になるにはけっこう大変なんですよね。
認定者の有効期限は2年で更新が必要です。
また継続教育の単位を2年間で30単位取得が必要です。
1級FP技能士
1級FP技能士は下記該当者に受験資格が与えられます。
- CFP認定資格者
- CFP試験6科目合格者
CFP認定者は期限なく学科試験が免除されます。
合格者は合格日の翌年度末まで学科試験が免除されます。
特に急ぎでなければCFP認定者になってから1級FP技能士に挑戦するのがおすすめです。
2番目におすすめの資格

2番目におすすめな資格は年金検定2級です。
年金検定2級は日本金融人材育成協会が運営する資格試験となります。
この団体はTAC(株)が100%拠出している団体となります。
資格の学習をするにはTAC(株)の対策講座を受講する必要があります。
年金検定の特徴
FP2級の出題分野である公的年金に特化した資格です。
老齢年金、障害年金、遺族年金などの仕組みを理解し公的年金についての
適切なアドバイスが可能になります。
またFPでも勉強している年金の計算が出来るようになります。
的確に計算できるようになることで自身や家族の年金計算に役立つ知識が身につきます。
仕事の幅が広がる
FPも当然公的年金について詳しく知っていなければいけない分野です。
しかし年金検定を取得することで、より専門的な知識を身につきます。
年金分野のアドバイスが積極的にできるFPになります。
またFPだけでなく社会保険労務士の試験でも年金分野は有利に問題を解くことが出来ます。
社労士の試験は各試験分やに足切りが設けられています。
なので年金分野が攻略できれば大きなアドバンテージになります。
試験の出題分野
試験の出題分野は下記のとおりです。
- 年金制度の仕組み
- 年金給付の支給要件・計算
- 離婚時の年金分割
- 確定拠出年金
- 確定給付企業年金
- 国民年金基金
- 医療保険
- 介護保険
- 年金に係わる税金等
年金が中心なので出題範囲は狭いです。
しかしより専門的な知識が求められます。
試験の合格率
年金検定は始まったばかりの試験となります。
次の試験が第3回となります。
第1回と第2回の合格率は下表のとおりです。

参照:金融人材育成協会HP https://www.kigyou-keiei.jp/lp/nenkin_kentei/
第2回は受験者数が圧倒的に少なくなっています。
当初2020年3月の試験予定が延期となり6月に代替日程で行われました。
人数が大きく違うので合格率に開きがありますが比較的合格しやすい試験です。
3番目におすすめな資格

3番目におすすめな資格は相続検定2級です。
相続検定2級という名称。
先ほどの年金検定2級と似てますよね。
年金検定2級と同じ日本金融人材育成協会が運営する資格試験です。
試験日程も年金検定と同じ日程で行われるので同時受験は出来ません。
相続検定の特徴
相続分野もFP2級では計算方法を勉強しましたよね。
FPの試験では相続計算は倫理的な問題で出題しづらい分野です。
しかし相続検定2級では相続の専門的知識を学ぶため概算が出来るようになります。
遺産分割のルールや相続についての基本的な知識を身につけることで
的確なアドバイスができるようになります。
他資格への派生が可能
相続検定を勉強することで相続や税制の知識が身につき税理士のような難関試験に
挑戦することも可能になります。
税理士試験の相続税法分野では相続税計算が当然のように出題されます。
相続検定で勉強した知識を活かすことが出来ます。
反対に税理士資格をすでに取得している方であれば知識整理やスキルアップの一環
として資格挑戦も可能です。
試験の出題分野
試験の出題分野は下記のとおりです。
- 相続の基礎知識
- 相続税の基礎知識
- 相続対策とその他関連知識
大きく分けると3つに分けられます。
どの項目もそれなりにボリュームがあります。
その中でも相続税の基礎知識がボリュームが多い分野になっています。
試験の合格率
相続検定も年金検定と同様に次回は第3回目の試験となります。
第1回と第2回の合格率は下表のとおりです。

参照:金融人材育成協会HP https://www.kigyou-keiei.jp/lp/souzoku_kentei/
合格率は約35%~50%なので勉強をしっかりすれば比較的合格しやすい試験です。
4番目におすすめな資格

4番目におすすめな資格はDCプランナーです。
DCプランナーは金融財政事情研究会と日本商工会議所が共同で運営している資格試験です。
金融財政事情研究会はFP技能検定を運営しているので知っている方も多いのではないでしょうか。
DCプランナーの特徴
DCプランナーは企業年金の総合プランナーです。
確定拠出年金や退職給付制度など企業年金に特化した資格試験です。
ライフプランニングやリタイアメントプランニングの知識が必要な試験です。
FPでも勉強する分野なので知識が活かせる資格ですよね。
他資格保持者のスキルアップが目的
試験対象者はFPや社労士や税理士など他資格を保有済みで企業年金について
スキルアップを目指す方が対象の印象が強いです。
企業年金のコンサルなど仕事の幅が広がる可能性があります。
試験の出題分野
試験の出題分野は下記の4分野から構成されています。
- わが国の年金制度・退職給付制度
- 確定拠出年金制度
- 投資に関する知識
- ライフプランニングとリタイアメントプランニング
FPで勉強する分野が多く出題されるのがわかりますよね。
試験の合格率
試験には1級~3級まであります。
1級は2級合格者でないと受験出来ません。
2級は誰でも受験が可能なので2級からの挑戦で問題ないです。
合格率は下表のとおりです。

参照:金融財政財政事情研究会HP https://www.kinzai.or.jp/dc/announcement
2級は約4割~5割程度の合格率なので比較的容易に合格できる試験です。
1級は10%台の合格率の時期もあるので難易度は高めになっています。
試験は年に一回です。
2級は9月試験で1級は1月試験となっています。
5番目におすすめな資格

5番目におすすめな資格は投資診断士です。
投資診断士は投資診断協会が運営する資格試験です。
投資診断士は2019年に出来た比較的新しい資格です。
投資診断士の特徴
投資診断士は投資の考え方や投資商品など投資に特化した資格です。
FPの試験範囲である金融資産運用の部分と被る部分も多いです。
「投資は怖い」や「投資を検討したいけど不安」など最初の一歩を踏み出すことに躊躇している人
に対して投資商品の知識やアドバイスをする資格です。
また資格取得の勉強することで自身の金融リテラシーの向上にもつながります。
FPとして仕事の幅が広がる
もちろんFP資格だけでも資産運用の相談を受けることはあります。
FPの資格に加えて投資診断士資格を保有していれば相談者の方も
投資について詳しく相談にのってもらえると信頼度が向上するかもしれません。
投資が怖いと思っている人はかなり多いです。
こういった方に正しい知識を根付かせてあげられる資格です。
試験の出題分野
試験は研修テキストからまんべんなく60問出題されます。
出題分野としては研修テキストの内容と考えれば問題ないです。
出題分野は下記のとおりです。
- 投資診断協会基本理念
- 投資に関する基礎知識
- 投資商品について
- 制度投資について
- ポートフォリオの考え方
- 投資診断士とは
研修動画を見て研修テキストを読むことで試験対策は大丈夫です。
特に過去問などもないのでテキストを読込むことが中心の勉強になります。
試験は集合試験がおすすめ
私が資格取得した2019年は集合試験のみでした。
現在はCBT方式というテストセンターでの受験が可能です。
CBT方式ですと試験会場が全国260箇所あるので受験しやすい利点があります。
ですが筆者は集合試験をおすすめします!
集合試験は試験開始前に30分間無料の講義が受けられます。
この講義はかなり有益です!
大きな声では言えないですが…はっきり言って答えを教えているような講義です。
試験問題から数問ピックアップして解答までしてくれるので絶対に得です!
覚えておけば確実に点数につながります。
試験の合格率
合格率については特に公表されていません。
とはいえ実際に受験した感覚では研修動画と研修テキストの勉強をすること。
そして試験直前の無料講義を受講することで合格は難しくないです。
FP資格を保有していれば問題なく合格できるはずです。
FP2級・AFPが次に狙うおすすめな資格 まとめ

今回の内容をまとめると下記のとおりです。
取得後役立つ資格であること
得意な分野や自分の仕事に関連すること
勉強が継続できるもの
筆者が最もおすすめする資格は
CFP・1級FP技能士です。
まずはFP2級やFP3級に挑戦したいという人は
下記の記事を参考にしていただければと思います。
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