金融リテラシー向上のために知っておきたい経済・金融の基礎知識

金融リテラシーと言う言葉を聞いたことはありますか?

金融リテラシーとは金融に関する知識や判断力です。

簡単に説明すると生活する上で最低限知っておきたいお金の知識や判断力です。

つまり投資による資産形成で投資商品を選ぶことは金融リテラシーに1つです。

今回は「これから資産運用を挑戦する人が知っておきたい投資の種類と基礎知識」で

紹介した経済・金融用語の7つを解説します。

知っておくべき経済・金融基礎用語
GDP(国内総生産)
経済成長率
金融政策
物価変動
為替
金利
複利

僕は日本FP協会認知のAFPであり投資診断協会認定の投資診断士として活動しています。

投資診断士は投資を実行する人が投資に対する正しい知識を持つこと。

そして金融リテラシーの向上により自分に合った投資の選択を促すことを目的とした資格です。

GDP(国内総生産)

GDPとは

GDPは一定期間に国内で経済活動により生み出された

商品やサービスの付加価値の総額です。

GDPは景気の良し悪しを判断する重要な指標になります。

日本のGDPは内閣府により年に4回発表されます。

GDPが前年比で上昇していれば経済成長の判断基準になります。

名目GDPと実質GDP

GDPには名目値と実質値があります。

名目GDPは市場の時価で表示したものです。

反対に実質GDPは名目GDPから物価変動の影響を除いた表示です。

内閣府が発表する速報値や報道されるGDPは実質GDPです。

三面等価の原則

GDPには生産、分配、支出という3つの方向からみても全て同じ価値という原則がある。

生産面は国で生産された付加価値(商品やサービスから原材料を引いたモノ)の合計です。

分配面は付加価値から従業員の賃金や税金の支払いなどに分けられる。

支出は分配された後の使われ方です。

上記の生産面、分配面、支出面の3面の角度から見てもGDPは同じ

という原則が三面等価の原則です。

経済成長率

経済成長率とは

経済成長率は1年間の経済規模成長率です。

GDPの伸び率が経済成長率のことです。

金融政策

金融政策とは

金融政策とは中央銀行が行う経済政策です。

金融政策の目的は持続的な経済成長のために物価通貨価値の安定です。

中央銀行は景気対策の一環として金融の調節を行います。

具体的な金融調節の方法は公開市場操作です。

公開市場操作

公開市場操作は一般的にオペレーションと呼ばれます。

公開市場操作には下記の2種類があります。

公開市場操作(オペレーション)
  • 売りオペレーション
  • 買いオペレーション

売りオペレーション

日本銀行が持っている手形や債券を金融機関に売却し金融市場の資金量を減少させる。

売りオペレーションにより金融市場のお金は減少するため金利は上昇します。

買いオペレーション

日本銀行が金融機関が持っている貸付や債券を買入れて資金量を金融市場に増加させる。

買いオペレーションにより金融市場のお金が増えるため金利は下落します。

金融政策を行うと金利の上昇・低下が起こります。

金利の上昇・低下は公開市場操作で起こるだけでなく金融機関の義務である

支払(預金)準備率操作でも起こります。

支払(預金)準備率操作

支払(預金)準備率操作とは預金者の支払いに対する備えとして預金を一定の割合で

日本銀行に預けることが義務づけられていることです。

日本銀行が一定割合を調節することを下記のように呼びます。

支払(預金)準備率操作
  • 準備率の引上げ
  • 準備率の引下げ

準備率の引き上げ

日本銀行が準備率の引上げをすると金融機関は資金を多く預ける必要がある。

日本銀行に資金を多く預けると金融機関は資金不足になり市場の資金が減少する。

つまり金利が上昇します。

準備率の引下げ

日本銀行が準備率を引下げると金融機関が預ける資金が減る。

日本銀行に預ける資金が減少すると資金余剰となり市場に資金を増加させる。

つまり金利が下落します。

日本銀行は金融政策として金融市場の資金を引締め・緩和を繰り返し調節します。

物価変動

物価変動とは

物価変動は景気が良くなると商品やサービスの需要が高くなり物価が上昇します。

反対に景気が悪くなると商品やサービスの需要が低くなり物価が低下します。

物価変動は上昇したり下落したりするので「経済の体温計」と呼ばれています。

インフレーションとデフレーション

一般的にはインフレ・デフレと呼ばれますね。

インフレもデフレも物価変動が要因です。

物価上昇が続くとインフレになります。

物価上昇の要因には景気好況や前述の買いオペレーションのような金融緩和以外にも

あまり印象の良くない要因もあります。

例えば税収の減少や海外競争力の低下に伴う通貨価値の低下(円安)もインフレ要因です。

反対にデフレは物価の下落が続くことになります。

要因としては輸入品の増加や貨幣価値の上昇(円高)などです。

しかし一般的には景気が悪くなるとデフレになるイメージが強いです。

為替

為替とは

一般的に為替は2種類に分けられます。

為替の種類
  • 内国為替
  • 外国為替

内国為替

内国為替とは銀行振込、小切手、郵便為替など現金輸送に頼らない金銭決済です。

あまり聞き馴染みがないですが振込など普段の生活で一般的に使いますよね。

外国為替

外国為替も内国為替の外国版です。

ただし外国とお金のやりとりをするので通貨が違います。

今回は為替で重要なのは自国通貨と相手国通貨の違いです。

為替レート

自国の通貨と相手国の通貨を取引するための交換比率です。

わかりやすいのは海外旅行に行くときに銀行や空港もしくは到着後に

現地の通貨に交換しますよね。

日本円と現地通貨に交換するときも為替レートが使われます。

為替レートには下記の3種類の単語が使われます。

為替レート
  • TTS
  • TTM
  • TTB

例えば銀行で円から米ドルに交換すると明細にTTSと記載されます。

反対に米ドルから円に交換すると明細にTTBと記載されます。

つまりTTSは顧客が円から外貨に交換するときの為替相場です。

TTBは外貨から円に交換するときの為替相場です。

TTMについては基準となる為替相場です。

TTMの基準レートに手数料を足すとTTSで手数料を引くとTTBとなります。

円安と円高

外国為替には為替リスクがつきものです。

外貨建ての金融商品を購入するときに円安・円高で利益が出たり損失が出ます。

円安

円の価値が外貨よりも安くなっていることです。

1ドル=105円の場合
1ドル=110円になると円安

一般的に外貨建て金融商品は円安になると利益が発生します。

円高

円の価値が外貨よりも高くなることです。

1ドル=105円の場合
1ドル=100円になると円高

外貨建て金融商品は円高になると損失が発生します。

金利

金利とは

金利とはお金を貸し借りするときに発生する利息です。

金利のイメージは下記が多いと思います。

金利のイメージ
  • 自動車ローン
  • 住宅ローン
  • 預貯金の利息

自動車ローンも住宅ローンも銀行や信販会社から車や家の購入資金を借ります。

顧客は毎月決められた額を返済します。

一般的に自動車ローンの金利は借りる場所にもよりますが2.5%~8%と高めな水準です。

住宅ローンは固定金利と変動金利で差はありますが1%以下です。

ローンの金利はお金を借りる場合には重要です。

生活や家計に直結するので身近ですよね。

金利の変動

先ほどまではローンについての金利でした。

ここからは前述の公開市場操作でも触れた金利の変動要因につてです。

金利は経済状況や為替などに影響を受けて上昇したり下落したりします。

下記は金利の上昇要因です。

金利上昇要因
  • 景気の回復
  • 物価の上昇
  • 為替相場が円安
  • 海外金利の上昇
  • 通貨量の減少
金利の下落要因は下記のとおりです。
金利下落要因
  • 景気の悪化
  • 物価の下落
  • 為替相場が円高
  • 海外金利の下落
  • 通貨量の増加

今回説明した内容の多くが金利の上昇・下落要因となります。

もし覚える場合は上昇だけ覚えれば大丈夫です。

下落は全て真逆になります。

複利

複利とは

複利とは元金に発生した利子に更に利子が発生することです。

例えば100万円を年利2%で1年間運用すると102万円ですよね。

翌年も同じように102万円を年利2%で運用すると利子の2万円にも利子がつきます。

つまり104万400円です。

反対に元金に毎年2万円の利子がつくものを単利と言います。

単利の場合は2年目は104万円です。

複利の代表的な金融商品

複利は資産運用をするために知っておくべき重要な考え方です。

複利での投資が出来る金融商品は下記のとおりです。

複利運用が可能な金融商品
  • 投資信託
  • 生命保険
  • 3年以上の定期預金

定期預金に関しては3年未満は単利型です。

3年以上になると単利型や半年複利など選択できるようになります。

知っておきたい経済・金融の基礎知識 まとめ

最後に今回紹介した7つをまとめておきます。

まとめ
GDP    商品やサービスの付加価値の総額
経済成長率 1年間のGDP伸び率(実質GDP)
金融政策  中央銀行が行う経済政策で公開市場操作
物価変動  景気の良し悪しで商品の需要が変動に物価が上昇・下落する
為替    現金輸送に頼らない金銭決済方法
金利    お金の貸し借りで発生する利息
複利    元金に発生した利子の利子

今回紹介した基礎知識はほんの一部です。

今後も運用にチャレンジしていく中で知らない用語など数多く出てきます。

今回紹介した7つが少しでも金融リテラシーの向上につながれば幸いです。

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ABOUTこの記事をかいた人

ユウタ

サラリーマン時代から資格の勉強を始めてサラリーマンを辞めて行政書士・日本FP協会認定AFP・投資診断士をやっています!投資・人生設計・資格・子育て中の30代男性のライフスタイルの情報を発信しています。